「シチリアに比べて印象がジミかな~」という当初の心配は無用、お客さまからも「赤と白どっちも大当たり」「ダイレクトに旨い」とうれしい感想の数々。
今回お出ししたサルデーニャの白ワインは、実は、個人的に特別な思い入れがあるワインで、2001年の夏、ローマにあるサルデーニャ専門のリストランテで飲んで、
とても感動した白ワインなのです。
当時滞在していたアパートの裏にある飲食店、深夜までお皿を豪快に洗う音がガチャガチャ鳴り止まず、「よっぽど繁盛している“食堂”なんだなー」と思い、帰国前に出かけてみると、大衆食堂ではなく、立派なリストランテでした・・・。
晴れた夏の日のテラスでのランチ、すばらしく新鮮な魚介のマリネに合わせて勧められた白ワイン、うっとりするような香りに華やかさ、ふくよかかつ爽やかな果実味が口いっぱいに広がり、一口飲んだだけでフワッと幸せな気分に。
Funtanariras Vermentino di Gallura「絶対また飲みたい」と思い、初めてワイン名をメモして帰りました。
以来10年、輸入元のカタログや銘酒辞典をめくるたびに探していましたが、見つからず、「輸入されてないのかもな」と思っていましたが、お店をオープンした昨年の夏、ついに発見!
さっそく取り寄せてドキドキしながら飲んでみるとあの夏の感動がよみがえる、変わらぬおいしさで、この10年の思い出と一緒に味わうことができました。
今年は試飲会でお客様たちと楽しめたこの白ワイン、夏の日の記憶がまたひとつ、加わりました。