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時を待つワイン

7/28/2014

 
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先月、広島のお客さまHさんから「一緒に飲みませんか?」
と誘っていただいた、北イタリア・フリウリの白とロゼワイン。
それは、現在どちらも生産されていない銘柄で、以前から「飲んでみたいな~」と思いながら、なんとなくその機会を得ていない2本でした。ずっと気になっていて、手も届く範囲なのに、未だ縁がない・・・そういうワインはけっこうあります。

白は、イタリア・カルトワインの頂点に君臨するミアーニの「ビアンコ2009」。3種のブドウ(フリウラーノ主体にマルヴァジア、リボッラジャラ)がブレンドされたこの銘柄は2010年VINが最後でした(すべて単一ブドウに転換するため?)。ブランデーのような芳醇な香りで、口に含むと樽の上品な風味と凝縮感のある果実味がじわ~っと広がります。抜栓から数時間たってもぶれない酒質、ミネラルは北らしい硬質さで、寿命の長さを感じさせます。世にあふれる賞賛も意に介さず、畑仕事に没頭し続ける生産者のストイックな姿が彷彿される、凛とした雰囲気でした。

ロゼは、同じくフリウリの雄ヴィエ・ディ・ロマンスの「チャントンス2011」。メルローから造られるロゼで、こちらもファンが多いにもかかわらず、このヴィンテージがラスト(生産終了の理由は何なのでしょうか?)。白の巨匠と呼ばれるこの生産者、白と赤は経験がありましたが、ずっと飲んでみたいと思いながら機会を逃していたのがこのロゼでした。赤みがかったオレンジのような色調で、甘酸っぱいような可憐な果実味がやさしく広がります。同じく綺麗なロゼ色にローストされたあぐーの肩肉といただきましたが、上品な脂身、旨みがロゼの果実味にしっくりと溶け合いました。

この日のために来沖されたHさんを含む女性3人の小さなワイン会。知り合ってほんの数年、3人で顔を合わせるのは昨年以来2回目、なのに昔からの知り合いのような空気で、日付が変わったことにも気づかず、話の尽きない5時間(!)。ワインに対する共通感覚の多さにも驚きです。いつ、どこで、誰と飲むかによってワインの印象は大きく変わることがありますが、この2本のワインは、この時を待っていたんだなーと思わせる夜でした。人生に大切なのは、縁とタイミング。ワインもそうだと思いながら、2度と造られることのない白とロゼを味わいました。



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