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復活祭 Pasqua

4/17/2011

 
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今年のパスクワ(復活祭)は4月25日と例年より一ヶ月ほど遅い春の到来で
ある。
金曜日に処刑されたはずのキリストが、復活を告げた日曜日を祝うお祭りである。
そして、古今東西、お祭りといえばご馳走である。
家族主義のイタリアは、またまた親戚で集まって、羊肉、サラミ、ゆでたまご、アーティチョーク、を中心とした昼食である。
そして、コロンバと呼ばれるパネットーネのようなお菓子を食べるのである。
これは、形が平和のシンボル「鳩」(十字架にも見えるからか?)、そして、アーモンドが表面にまぶされているというのがパネットーネとの大きな違いだが、正直、私はパネットーネほどおいしいコロンバを食べたことがない。
 
それから、子供たちにとっては、大きな卵形のチョコレート。
卵の中は空洞で、中におまけが入っている。
年々エスカレートして、ハローキティなど子供向けのキャラクターが勢ぞろいで、もちろん、たいしたことのないおもちゃなのに、このキャラクターの絵で包まれた卵形チョコ、両手で抱えるほどの大きさで、子供にとってはお楽しみ。
我が家の子供たちも、それぞれ、胸に抱えるほど大きいのを4個ずつゲット。
さらに小さいおまけつきチョコ、それから、小さいおまけなし一口チョコ、ウサギの形のリンツのチョコ、いったいいくつのチョコをもらったのだろうか?
後に残るのは、このさほど質がいいとは言えないミルクチョコレートの山。
どこの家も、この残ったチョコレートの処理が悩みの種という、私の子供のころには考えられない状態。
 
翌日の月曜も祝日なので、外でピクニックというのが定番。
小さいパスクワ“パスクエッタ”である。
たいてい、パスクワが夫側の親戚なら、パスクエッタは妻側の親戚、というように使い分けできるように、二日間あるようである。
 
今年のパスクエッタに、私も友人宅でのバーベキューパーティに参加した。
一本目のMorellino Scansanoが空いた後、二本目をおもむろに飲み残しのグラスに注ぎ足している女性を発見。
「さっきのと混ざるよ」と勇気をだして注意。ところが、「赤ワイン同士だからいいのよ」との返事。
私のグラスでなくてよかった、というところ。
そして三本目を飲みだしたところ、例の彼女が、「ちょっと、このワインどういう保存してたのよ。水平においてた?」友人いわく「普通に立てて置いてたよ」「だめだめ、ちゃんと保存しなきゃ、しかも、こういうワインはデキャンターしなきゃ、おりが出てるわよ」と、急に専門家のような発言。
そのとき、彼女の夫が「え、いいワインなの?コーラ混ぜて失敗した。」
おののく私に、「コーラと赤ワインって合うんだよ、試したことない?」イタリア人って、こういうところがすごいと思う。
例の彼女はかまわず「古いいいワインの取り扱い知らない人って多いのよね。
私も以前親戚の家の何かのお祝いに100ユウロ位するいいワイン持って行ったのに、おじさんがいきなり開けてデキャンターなしですぐ注いだものだから、はっきりいっておいしくなかったの。
もう少し時間を置いたあとに、味見しようとしたらなんか量がさっきより増えてるの。
そしたらおじさんが、うちのワイン足しておいたから、だって。信じられないでしょう!」信じる、だって、あなたもさっき混ぜてたし…。
ちなみにこのワインは、Marchesi di Baroloの2003 Barbera d'Alba。
夫いわく、保管状態の悪い古いワインで、どういうこともないのにな、って言ってたけど、私は普通においしかった。
古ければいいって言うわけじゃないから、ワインはおもしろい。 



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    Nahoko

    グラナート店長の姉
    ローマ在住、X年


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