グラナート Granato
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イタリアの簡単な家庭のお菓子

5/8/2012

 
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先日、イタリアの国営放送でも、日本の原発がすべて止まったというニュースがあった。
日本各地で、原発再稼動を阻止するためのデモが行われたらしいが、政府は少なくとも60日はこの状態が続くが、経済の状況を鑑みると、再稼動はやむないという意見である。

しかも、自然エネルギーへのシフトは、現在の日本では、まだまだ難しいとの報道であった。
イタリアは自分たちが脱原発を実現したからか、日本の原発に対する関心はかなり低いのか、ほとんど報道されない。
でも、実際は、フクシマのみならず、もちろん沖縄も、北半球全体が、放射能の影響を大なり小なり被ってしまっていると思う。
しかも、25年前のチェルノブイリ事故が原因で、現在でも北イタリアの方では放射能がキノコから検出されるとか、ポーランド産の安いジャムからは、放射能汚染されているとか、そういう恐ろしい話を聞くが、
チェルノブイリからのセシウム半減期30年、検出されても不思議ではない。
残念だけど。
放射能のみならず、遺伝子組み換え、農薬、添加物、私たちの食にまつわる状況は、知らないだけで実際はホラー映画のようなものかもしれない。
 
だからというわけでもないし、気休めかもしれないが、私はよくお菓子を作る。
せめて、小麦粉、砂糖、卵などの主原料のわかっているものを使いたい。
イタリアのお菓子は素朴で簡単なので、作るのは楽しい、しかも、おいしい、そして経済的。
だから今でも普通に手作りする人がたくさんいる。
この「チャンベッリーネ」も材料がシンプルなだけに、逆に飽きのこないお菓子です。
ローマ風レストランとかで食後のお菓子で出てくることもあり、大人はワインやリキュールににひたして食べる。
もちろん子供も、ぼりぼりそのまま、または牛乳に浸しながら、あっという間に食べてしまう。
イタリア語でチャンベッリーナは小さい丸の意味(複数形がチャンベリーネ)。

この形からきた名前です。
単純な形なので、子供と一緒に作っても楽しいかも。
小麦粉に、全粒粉をまぜたり、砂糖を三温糖や黒糖にかえたり、ワインも赤ワインだと赤っぽくできるし、白ワインでももちろんOK、バリエーションが可能なので、それぞれの家の味があって楽しい。
イタリアは乾燥しているので、卵も入らないこのお菓子は長期保存が可能、たくさん作り置きができて、しかもとても便利です。
 



チャンベッリーネ アル ヴィーノ
Ciambelline al Vino

<材料> 

薄力粉250グラム
砂糖100グラム
重曹またはベーキングパウダー 少々
塩 少々
オリーブオイル 60ml
ワイン 60ml
 
<作り方>
  1. ボウルに薄力粉、砂糖、重曹、塩を入れ、混ぜる。
  2. 粉類の真ん中をあけ、まずオリーブオイルを注ぎ、まわりの粉と、少しづつ、フォークで混ぜ合わせる。
  3. オイルがなじんだら、ワインも加え、手でひとまとめになるまでこねる。
  4. ボウルにぬれぶきんをかぶせ、1時間休ませる。
  5. 生地を直径1センチくらいの細長いひも状にのばし長さ8センチくらいで丸く円をつくり、両端を軽く抑える。
  6. オーブンシートを敷いた天板にのせ、180度に熱したオーブンで約15分でできあがり。
  7. ※お好みで出来上がりに粉砂糖をまぶしても美味。 

栗のワイン煮 Castagne al vino

12/10/2011

 
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イタリアへ来たことがある人なら、街角で売られている焼き栗をご存知だろう。
特に寒い季節、焼き栗のいいにおいに惹かれる気分、それは、あの石焼き芋とおんなじである。
だけど、この焼き栗、値段も石焼き芋と同じで、なかなかおいそれと買えないのである。
とはいっても、イタリアは栗の国。

公園を散歩していが栗が道に落ちているなんて珍しくないし、ちょっと田舎に行けば栗を拾うことも難しくない。
市場でもスーパーでも、生栗がこの季節、どーんと並んでいる。
栗の蜂蜜に、栗粉のお菓子、ニョッキ、マロングラッセと、本当に栗を口にする機会が多い。

でも、日本で一般的な栗ご飯にあたる、栗リゾットなるものは見たことがないし、天津甘栗のようなものはみたことがない。
ここで一般的な家庭での調理法は、穴あきフライパンで暖炉などの直火で焼く、焼き栗。

または、オーブンで焼く焼き栗であろう。
一度栗をゆでたら、家族には不評、栗ご飯も甘くていやだといわれてしまったが、このイタリア風に焼くのはなんとなく面倒くさくて、もらい物の栗があっても、今までは放置してしまって食べないことが幾度か合った。
 
今年はちょうど頂き物の栗と同時に、友人宅でのバーベキューのお誘いがあったので、穴あきフライパンとともに栗を持参した。
直火で焼いた北イタリアの栗は、甘くこうばしく、ノヴェッロ(新酒)のワインとともに堪能した。
栗ってなんて赤ワインに合うんだろうって言う私に、栗の赤ワイン煮を教えてもらった。
簡単にできるうえに、ほんのり赤ワインの色と香りで、栗と赤ワインの好相性を再認識。
試作品を食べてもらった友人も、赤ワインが飲みたくなる、と大好評だった。
おまけに、栗嫌いだと思っていた子供たちも、写真をとる前にあっという間に平らげられてしまった。
ぜひ、生栗が手に入れば、フルーティな赤ワインとともにお試しあれ。



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栗のワイン煮
Castagne al vino 

<材料>
栗 適量
赤ワイン 適量




  1. 栗をしばらく水につけてやわらかくする(腕力のある人はしなくてもよいかも?)
  2.  栗の表面の皮を、真横にナイフで一文字に切り込みを入れる。
  3. フライパンに皮付きのままの栗を並べ、赤ワインを少量振り掛ける。
  4. ふたをして弱火で30分。時々、様子を見てひっくり返したり、水分がたりなければ、随時ワインを足す。
  5. できあがり。 

日本の栗より、イタリアの栗のほうが、ぷっくりと丸くて大きい気がするけれど、多分同じようにできるはず。
沖縄って栗の木あるのかな?


    Nahoko

    グラナート店長の姉
    ローマ在住、X年


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