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ソーキのイタリア風 (Polenta con le spuntature di maiale)

1/22/2013

 
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この数日、急に恐ろしく寒い日が続いているイタリア。ここローマも、雪が降るのでは、というほど寒い。
日本の函館と緯度を同じくするローマも、地中海性気候で、約20年に一度、とかの割合でしか雪が降らなかったのに、2010年以降、毎年、雪が降っている。
しかも、雪だるまができるくらいの、本格的な雪が2,3日降り続くのである。
子供たちは、雪で学校が休みかも?また雪合戦できる!とか、大喜びで、雪を待ちこがれてるけど、沖縄育ちの私には寒さはこたえる。
となれば、こんな寒い日には、カロリーたっぷりの「ソーキのトマト煮込み」なるローマの名物料理を作る。
去年の雪の日は、お昼過ぎには近所のお肉屋さんでは、もうソーキ肉が売り切れていたという、ローマの冬の定番料理である。
とうもろこしの粉を一時間以上、太い棒でかき混ぜて作るポレンタを添えて食べるのだけど、このおかゆのようなやさしい味との絶妙な組み合わせ。
たくさん作った残りを、翌日食べるとおいしいところも、なおうれしい。
お肉をよけて、トマトソースの部分ををリガトーニという太いパスタにからめてプリモピアッット、ソーキの残りをセコンドピアットにすれば、また別の味わいになるから不思議。
ポレンタは手に入らないかもしれないけれど、この翌日ヴァージョンで、ぜひ、お試しあれ。


ポレンタ コン スプンタトゥーラ ディ マイヤーレ
 Polenta con le spuntature di maiale

(材料)
豚のソーキ用肉 500グラム
にんじん 小1本
たまねぎ 1/2 個
セロリ 1本
白ワイン 1/4カップ

トマト水煮缶 400グラム
オリーブオイル 適量
塩
とうがらし、ソーセージ(好みで)
ポレンタ
 
(作り方)
  1. にんじん、たまねぎ、セロリをみじんぎりにして、オリーブオイルでいためる。
  2. 豚肉も加え焼き色がついたら、塩、とうがらしをかけ、白ワインも加え、アルコール分を蒸発させる。
  3. トマト水煮缶を濾して(トマトの食感を残したい場合は小さく切ってもよい)加え、弱火で煮る。
    豚肉の表面が隠れるように、トマトが足りない場合は、水を加えてもよい。
  4. 途中で、好みでソーセージを足し、ソーキがやわらかくなるまで、ゆっくり煮る。
  5. ポレンタとともにお皿にもって、パルミジャーノチーズをたっぷりかけて、召し上がれ。
 
実はこのレシピも、「伝統的な」方法では、最初にプロシュットなどの脂身も野菜と一緒にいためるだけど、私は省略して、野菜の分量を増やしてます。
ソーセージは必ず下湯でして油分を落としてから加えるけれど、それでも、かなり濃厚な味ですよ。

豚のほっぺた Guanciale

12/9/2011

 
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先日、うれしい頂き物があった、グアンチャーレ(豚のほほ肉のハム)とペコリーノチーズ(羊のチーズ)と赤ワインである。
グアンチャーレは、アマトリチャーナや、カルボナーラという名物パスタ料理を作るのに欠かせない材料。
日本のレシピ本では「パンチェッタというイタリアの三枚肉のベーコンが使われるが、普通のベーコンで代用可能」というふうにあるのだが、正式にはパンチェッタではなく、このグアンチャーレである。
脂肪分たっぷりのグアンチャーレ、私はカロリーが恐ろしくて買う気になれず、普段はわざとパンチェッタを使うのだが、イタリア人いわく、グアンチャーレのデリケートな甘みがいいんだそうだ。
しかも、‘伝統的な‘レシピでは、このグアンチャーレをオリーブオイルでいためるのである。脂身を油でいためる意味がまったくわからない。
昔の人は今と比べ物にならないくらい肉体労動が激しかったから、カロリーの高い食事が必要だったとか、冬は家の中も今よりずっと寒く、衣服も天然素材の物だけで寒さに耐えるには、体内に脂肪を溜め込むことが必要だったとか、いろいろな理由付けができるが、ローマの伝統的な庶民料理は、本当に高カロリーである。
でも、寒くなってくるこの季節、おいしい赤ワインと一緒に食べる高カロリーパスタは、なんともいえない冬の楽しみである。
そうそう、このワイン、知り合いの知り合いのワイン醸造家が、自分のお父さんの90歳を祝ったものだそうだ。
なんと言うことのない赤ワインだが、こういうエピソードは、なんだかうらやましいような話である。
ところで、沖縄では「豚の泣き声以外はなんでも食べる」といわれているけれど、ほっぺたの肉ってどう食べているのだろう?
今度帰ったら調べてみよう。



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ローマ名物スパゲッティ・アマトリチャーナAmatriciana
(4~5人分)
 
<材料>
スパゲッティ 400グラム
グアンチャーレ 100グラム
辛口白ワイン 少々
トマトの水煮缶 400グラム
赤唐辛子 一本
ペコリーノ ロマーノ 80グラム
<手順>

  1. なべに湯を沸かし、スパゲッティをゆでる。
  2. グアンチャーレを小さく切り、フッ素加工のフライパンで、唐辛子とともに、強火でいためる。
  3. ワインを注ぎ、アルコール分を飛ばしてから、グアンチャーレを取り出し、油を切って、暖かいところにおいておく。
  4. トマトを小さく切って加えしばらく煮詰め、唐辛子を取り出し、グアンチャーレを加え、さらに数分火にかける。
  5. パスタが湯だったらボウルにいれ、粉末にしたペコリーノチーズの半量とあえる。
  6. トマトのソースも加え混ぜ合わせ、残りのペコリーノも加える。
  7. できあがり。
 
本当はスパゲッティではなく、ブガティーニという真ん中に穴が開いた太いスパゲッティを使う。
太いのでフォークに絡まりにくく、あちこちソースが飛んでしまうという厄介な代物なのであるが、なぜかこれも‘正式‘である。
‘正式‘に使用するのはグアンチャーレとしたが、パンチェッタでも、ベーコンでももちろんOK。その場合は、にんにく1個、みじん切りにしたものも最初に一緒にいためたほうが、おいしい。
たまねぎの薄切りを加えるレシピもあり、私も栄養面から考えても加えるようにしているのだが、味に深みがでてこれはこれでおいしいと思う。でもこれは‘邪道‘らしい。
上記のレシピは、オリーブオイルでいためるところ以外、正式なアマトリチャーナである。


4月のイタリアの食材から… ズッキーニ Zucchini

4/15/2011

 
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イタリアの野菜の代表として、日本でもすっかりおなじみの野菜。
イタリアでは一年中手に入る最も身近な野菜のひとつだけど、旬は春から夏にかけて。
市場の店先に、花も一緒についたままのローマズッキーニ(Zucchino Romanesco 緑と黄緑のしましまズッキーニ)を見ると、春を実感します。
値段も一キロ1ユウロとお手軽なため、春には頻繁に食卓に登場します。
ズッキーニの特徴は、その95%が水分のため、100グラムあたり、約17キロカロリーときわめて低く、ビタミンA、C、カロチンが豊富に含まれています。
イタリアでは昔から、安眠に、そして緊張をほぐす働きがあるとされ、特に体力の回復にきくと言われています。



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ズッキーニとフッシーリー
Fussili con Zucchini 

<材料>(4人分)
ズッキーニ 3本
にんにく 1かけ(みじんきり)
たまねぎ 大匙1(みじんきり)
ベーコン 2枚
粉チーズ 適量
フッシーリ 320グラム
塩 ひとつかみ



<手順>
  1. 大なべに湯を沸かし、一つかみの塩を加え、フッシーリを加える。
  2. ズッキーニをにんじんすりおろし器のようなもので、大き目にすりおろす。
    (マッチ棒状に千切りにしてもよい)
  3. ベーコンを細切りにする。
  4. フライパンにベーコンをいれ、カリカリになるようにいため、取り出し、にんにく、
    たまねぎをいれ、弱火で炒める。
  5. ズッキーニも加え、5分ほど炒め、途中、フッシーリのゆで汁をたし、
    水分を調節する。
  6. フッシーリが表示時間通り湯であがったら、フライパンに加え、
    ズッキーニとにからませる。
  7. フッシーリを皿に移し、別にしておいたカリカリのベーコンを上に乗せ、
    好みでチーズ、オリーブオイルをかけてできあがり。


    Nahoko

    グラナート店長の姉
    ローマ在住、X年


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