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コロッセオ Colosseo

4/30/2012

 
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イタリアには文化週間がある。
あまり大々的に宣伝もせず、時期も不定期なため忘れがちだが、国立の美術館などに「無料」で入れるという企画である。

今年は、4月14日(土)~22日(日)。
息子の友人のお母さん(ガイドの仕事をしている)に誘われて、子供たちを連れて名跡コロッセオ(円形闘技場)へと出かけていった。
 
コロッセオといえば、20歳の時の初めてのイタリア旅行で、一番印象に残った場所である。

なにしろ、とてつもなく大きい。
幾度となく写真を見たことはあったが、こんなに大きいとは夢にも思ってなかった。

立体のすごさを思い知った。
しかも、町の真ん中に古代と現代が同居して、堂々とそびえ立つ姿に圧倒された。
まさしく、百聞は一軒にしかずと、ぼんやり口をあけて見とれてたら、あっという間に一人っきりでジプシーの子供に取り囲まれてしまったのである。
「助けて~」って叫んでも、もちろん後の祭り。
両手をばたばたさせて、追い払おうとしても、もちろん向こうが何枚も上手。

まわりの観光客も、誰も助けてくれない。
そのとき、離れたところで見てた同行の友人、普段はおとなしくてかわいらしい彼女が、見かねて「やめろ~、どけ~!!!」と大声で、
持っていたガイドブックを振りまわしながら走ってきて、すごい勢いでジプシーたちをばんばんたたき出したのである。
さすがの彼らも反撃に驚いて去っていき、事なきを得たのである。
なつかしのコロッセオ、涙のコロッセオである。
 
また、4年位前、たまたま夫の家族とコロッセオの近くのレストランで食事をした後、みんなでぶらぶらとコロッセオの近くまで散歩をしていた。
そのとき、まだ小さかった娘が、馬車に乗りたいと、珍しく駄々をこねだしたのである。

お姫様の馬車に乗りたいと。
観光客相手のあの馬車にである。
かわいい姪っ子の頼みなので、早速、義姉たちが値段を聞くと、たしか、たったの15分で80ユウロ(当時、約1万2千円くらい)。
さすが世界屈指の観光地。

すごすごと立ち去ろうとする私の後ろで、義姉たちは「ちょっと、私たちローマっ子に、なんて値段言うのよ。小さい姪っ子が乗りたいって言うから、乗せてあげようと思ったのに」と、勢いよく訴えたら、すぐに「じゃあ50ユウロでいいよ」。
観光地値段とは、こういうものなのである。
夢の馬車に乗った瞬間、なんと30秒で寝てしまったわが子だったが、私たち大人は、馬車で揺られて「やっぱりいいねえ」なんて、思いがけない旅行気分を楽しませてもらった。
 
話は戻って、今回のコロッセオ。「文化週間は、切符を買う列に並ばなくていいっていうメリットがあるの」と話していた友人、ところが、切符売り場は長蛇の列。
なんと、コロッセオは文化週間の時も例外で、有料だったのである。
フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘、コロッセオ、共通券で12ユウロ。
コロッセオから車で15分程度のところに住んでるので、車からは何回も見ておなじみだが、入るのは今回が初めての5歳の息子。
カンピドーリオの丘に登って、フォロ・ロマーノの横を降りて、パラティーノの丘でパニーノを食べたあとに入ったコロッセオ。
小さいからか、内部の様子にあまりぴんと来なかったようだったが、さすがガイドのお母さん。
古代ローマ時代の闘った動物の骨が展示されているショーケースに連れて行くと、大感激で、動物の絵と見比べていた。
また、動物のおりの模型、剣闘士の説明書きの、剣や兜のデザインに大騒ぎして、彼らなりに楽しんだ一日だった。
 
ちなみにこのコロッセオ、今、剣闘士の扮装をして観光客と写真を撮ってお金をもらう人たちについて、話題である。
政府は、有名な観光地で、税金も払わずもうけている彼らをとりしまる方針を打ち出している。
ところが、「芸術家たちを迫害するな」とか、「われわれも含めてコロッセオである」とかさまざまな不思議な理由で、政府に抵抗している。
小心者の私には考えられない反撃であるが、どうなることやらである。  


パスクワ(復活祭)Pasqua

4/28/2012

 
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最近のローマは、雨も多く、朝は12度くらいでとても寒い。
このままでは農作物に影響がでるのでは、というくらい、お天気続きのあったかい3月の後だから、余計堪える。
今年のパスクワ(復活祭)が4月8日で、それからずっと冬に逆戻り。
誕生日は太陽暦で数えるキリストが、なぜ逝去の日が旧暦なのか毎年理解に苦しむが、おそらく旧暦であるがゆえに実際の気候と関連があるのか、毎年雨、もしくは天気が悪いと決まっているのである。

でも、復活祭のあとは、その名の通り、春が到来するはずなのに、今年は一向に冬のまま、まさしく、今年も異常気象である。
ところで、イタリア語で、旧暦のことを月暦という。
子供のころ、沖縄の行事が旧暦であることに、なんだか原始的なものを感じていたが、月暦というと印象が替わるから、日本語はおもしろい。


地方色豊かなイタリア料理、パスクワの料理も土地さまざまだが、ここローマは卵、羊肉、カルチョーフィ、などが定番である。
今年も我が家のパスクワのメイン料理は羊。
たてに半分に切った羊が、お肉屋さんで売られていて、それをにんにく、ローズマリー、塩コショウで味付けし、オーブンで焼いた豪快料理。

なんと今年は高級ワインの「サッシカイヤ2006年」まで登場して、大満足のパスクアであった。 
この時期、羊半分買うと、羊の頭もしくは内臓をおまけでつけてくれることが多い。
頭は、これも縦に半分に切ってくれるので、オーブン皿に切り口を上にしてじゃがいもと一緒に焼く。
私の大好物の魚の頭食べるのを嫌がる人がいるっていうことを、この羊の頭をみると理解できる。
魚を触るのが怖いという人に気持ちもわかる瞬間である。
さすがに食いしん坊の私でも、この羊の頭にだけは手を伸ばす気になれないが、特にイタリア人の男性に好まれる料理である。
一方内臓は小さく切って、ラードでいため、塩コショウ、マルサラ酒で香りを付ける。
内臓料理を食べる沖縄の人にぜひ一度味わってみてほしい。

    Nahoko

    グラナート店長の姉
    ローマ在住、X年


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